お盆が近づいてまいりました。毎年この時期には、不遇な状態におられる亡きご先祖の方々の悲痛な思いを感じ取ります。お盆のお墓参りの折に、なんとか気づいてほしいと望みをお持ちなのでしょう。特に自殺された方は、無き者とされ、供養が十分に行われていないことが多いです。自殺者こそ、供養が必要です。命を自分で断つことは楽になるどころかもっと大変な目に遭うからです。
お寺にみえられる方にそういうご先祖の訴えや状態を伝えると、迷惑そうに捉えられる方もおられます。しかし、ご先祖あってのご自分の命です。ご先祖は祓って取れるものでもありません。浄土に歩んで行けるように、供養し送ってあげる以外に方法はありません。
他にも生きてる人間の都合で、御骨を家に置いたままにしているとも最近ではよく耳にします。その場合も大切なご先祖が飲まず食わずでいることを忘れず、御骨はおさめるべき場所におさめてください。
ご先祖の思いを聞いて動けるのはご子孫であるあなた方だけです。
道明寺では先祖追善供養を随時承っています。また線香護摩でも先祖供養を祈願札にお書きいただけます。